こんにちは。
シンガーソングライターの福島亮介です。

 

「今より要領よく物事をこなせたらもっと時間にも心にもゆとりを持ってすごせるのに。」
そんなことを考えてしまうときってありますよね。仕事や人間関係、家事や勉強・趣味などでも、要領よくできる人とそうでない人がいます。その違いは何なのでしょうか?

ちなみに「要領がいい」と調べてみるとこんなことが書かれています。

  • ようりょうがいい【要領がいい】
    ①物事をうまく処理する方法を心得ている。手際がいい。
    ②巧みに立ち回るすべを心得ている。

出典:https://kotobank.jp/word/要領がいい-653465

頭では理解していても、そのためにどう考えれば良いのか、どう動けばよいのかと迷う人も多かと思います。実際に要領が良い人には共通の視点があり、その違いは複雑そうで実はとてもシンプルです。

今回は要領よく生きるためにはどうすれば良いのか、そのために必要な視点や動き方などを踏まえてじっくり考えていきたいと思います。

 

 

 

ミクロの視点では要領はよくならない





まず最初に、要領が良いということはひとつの目的にむけて手際よく無駄なく進んで行くということです。何かの目的を達成するためには、取るべき手段がたくさんあります。その手段ひとつひとつに目を向けて改善していったとしても、スキルや経験は身についても要領がよくなるということには直接結びつきません。

例えば決められた時間内で箱を100個積むとします。半分程積み終わったところで今のペースではとても間に合わない、そんなとき要領の悪い人は今のやり方で何とか間に合わせようと努力します。箱を積むペースを早くしたり箱を積む順番を変えたり、今の手段の中でその方法を向上させようとします。


しかし要領がいい人は、「時間内に100個の箱を積む」という目的のための行動をします。誰かに協力を頼んで2人でやるかもしれないし、重機など使ってまとめて積んでしまうかもしれません。手段に固執せず、常に目的に向けて最適な手段を考えて行動することができます。

要領の悪い人は、「時間内に100個の箱を積む」という目的よりもただ「どうすれば箱を効率よく積むことができるか」ということにばかり集中してしまいます。努力による満足感は得られるかもしれないですが、これでは目的は達成できず要領よくこなすということにも繋がっていきません。

 

全体像がぼやけるほど要領は悪くなる




結局何がしたいんだっけ?


要領の悪い人の特徴のひとつに、努力家で完璧主義であることが挙げられます。目の前のひとつの作業に100点満点を目指してしまうため、長期的な目的であればあるほどその全体像がぼやけやすくなってしまいます。

物事を完璧にこなそうとすることはその人の強み・長所でもありますが、目的に向けて要領よく進めるということに対してはデメリットになってしまうこともあります。全体像がぼやけると今やっている作業が何のためのものかわからなくなり、要領をよくするどころか「結局何がしたいんだっけ?」と真っ白になったり気持ちを切り替えられなくなってしまうことにもなりかねません。

 

全体像が見えていないと修正がきかない


また全体像を意識した上で進むことができないと、間違った方向に進んでいることに気付けなかったり軌道修正が遅れたりするリスクもでてきます。先ほどの箱の例でも、全体像を見失いいかに早く箱を積むかということにばかり気を取られてしまっています。これでは時間内に間に合わないと気付くことさえできないかもしれません。

目的のゴールがしっかりわかっているからこそ、必要なものやそうでないものの取捨選択であったり着手する優先順位を考え直したりと、都度軌道修正をしながら進んで行くことができます。

過程と結果はどちらが大切かという議論をよく聞きますが、それはその環境によって違ってきます。これから本番に臨む準備段階である練習環境ではしっかり過程を大切にすべき、そして自分の成績を左右したり他人に迷惑をかける可能性がある本番環境では結果を大切にすべきだと思います。

要領が悪い人は本番環境であっても無意識に過程を重視してしまう傾向があり、これも全体像をぼやけさせてしまう要因になります。要領の悪い人にとっては「時間内に箱を積み終える」ではなく「早く箱を積む」ことが目的になってしまっているということです。

 

要領の悪い人と悲劇のヒーロー





要領の悪い人は他の人の倍動いています。そこにかかる労力やストレスもその分増えるので、比例していかない成果に対してやればやるほど不満がたまっていきます。そしていずれは「こんなに頑張っているのに」という悲劇のヒーローを演じてしまうのです。

努力家の人ほど多く経験があるのではないかと思います。自分の努力が否定されているような、能力の低さを露呈してしまっているような、とてもやるせない気持ちになりますよね。その結果無気力になったり頑張ることに疲れてしまったりと、そこから良い結果が生まれることはありません。

でもそのバイタリティを要領よく正しい方向に向けることができれば、その人はきっと人一倍の成果をあげることができると思います。



要領をよくするための視点と行動




ひとつの物事に対して常に二人の自分


同時に物事を進めない、無駄な動きをなくす、一人で抱えない、優先順位をつける。要領をよくするために考えるべきことはたくさんあります。ただ基盤となる視点を抑えずに細かいところに気を配っていても、要領がよい体質にはなっていきません。

その基盤となる視点というのは、ひとつの目的に向かって常に二人の自分で進めていくということ。

  • ひたすら目の前のことをこなす自分
  • 全体を把握してコントロールする自分


どんな目的を達成するにしても、この二人の自分が意識できないとついつい目先の作業に気を取られ全体像はぼやけ、どんどん要領の良さからは遠ざかってしまいます。


  • 選手と監督
  • 社員と経営者
  • 作業員と現場監督
  • アーティストとプロデューサー


どんな分野でも当たり前のようにこの対となる仕組みがあって、自分の中にもこの仕組みを作っていくという考え方が重要です。

この仕組みが根付いていると、今自分がどの地点にいて今すべきことは何なのかがわかります。そして全体を俯瞰しながら正しい方向が見えるため、安心して目の前の作業にも集中することができ、これが要領の良さに繋がっていきます。

 

シンプルな考え方を忘れない


また何事もシンプルに考えて行動するということも要領をよくするためには欠かせません。人はシンプルなものに肉付けをしていくことは得意で楽しみながら進めることができます。ただ一度難しくなってしまったものから余計なものを削ぎ落とすという作業には、頭を悩ませ苦労します。

  • 最低限の労力で進められる
  • 間違いに気付きやすく軌道修正もしやすい
  • 脳の疲労が少なくより良い発見ができる
  • 理解や実感を得やすく自分の自信に繋がりやすい


またシンプルな考え方には、このような要領よく進めるためのヒントが詰まっています。でも真剣に取り組もうとする人ほど「そんな簡単に達成できるはずがない」というストイックな気持ちから難しく考えるという落とし穴にハマってしまいがちです。そんなときは「②全体を把握してコントロールする自分」に相談するつもりで、一度シンプルに考えてみることをおすすめします。

 

客観視するクセをつける





要領よく目的を達成させるための第一歩として、日頃から自分や物事を客観視できるようなクセをつけておくことが有効です。ひとつの物事に対して二人の自分という視点を持つこともシンプルに物事を考えることも、一歩引いて視野を広げ自分とその対象を客観視する必要があります。

客観視するということは「②全体を把握してコントロールする自分」の力を伸ばすということでもあります。どんどん先に進みたがる①の自分を落ち着かせて、一旦席を立つ感じで外から自分とその目的を見れるようになるということです。

大切なのは何かに取り組むときだけではなく、日頃からこのもう一人の自分の存在を強く意識するということ。何かに取り組むときは熱も入り余裕もなくなり、不安や迷いからもどんどん視野は狭くなっていきます。冷静に的確に向き合っていくために、日頃から自分や周りの物事を客観視できるクセをつけておくことがいざというときの助けになります。

 

最後に





今回は、今より要領よく物事をこなすためにはどうすればよいか、そのための視点や動き方などについて考えてきました。

最初に、要領の悪い人は目の前のものや今行っているものに集中するあまり目的に向けた最適の手段を考えることが苦手です。狭い視野のまま手段に固執し、そのひとつひとつを向上させようと努力をしても要領の良さには繋がっていきません。

なぜなら、全体像がぼやけてしまうからです。全体像がぼやければぼやけるほど、自分の今の行いに疑問を持ち不安が生まれ「結局何がしたいんだっけ?」と要領の良さからは遠ざかってしまいます。更に全体像があいまいになることからは、修正すべきタイミングを見逃したり遅れてしまったりというリスクも考えられます。



必要なものの取捨選択や優先順位などの軌道修正は遅れ、ぼやけた全体像の中で無理に進めば進むほどそのリスクは深刻になっていきます。そしてその結果、真面目な人ほど成果の伴わない努力に対して「こんなに頑張っているのに」と悲劇のヒーローを演じてしまいかねません。

そんな状況を回避し要領をよくするために必要な視点が、ひとつの物事に対して常に二人の自分を意識するということです。ひたすら目の前の事をこなす自分と、その自分を制御しつつ全体を把握・コントロールする自分。

要領のいい人は共通してこの視点を持っており、この二人の自分がしっかり機能することで迷うことなく目的に進んで行くことができます。そして意識していなくても、結果的にそれが要領のよさに繋がっていきます。


そして物事をシンプルに考え行動するということも重要。ストイックな人ほど目的に対して壁を高く設定し難しく考えてしまうという落とし穴にハマリがちです。複雑なものは大体シンプルなものが重なり合っていつの間にか絡まってしまっているものばかりです。それを紐解くために、そして最低限の力で新たな発見や自分の自信に繋げて行くためにも、シンプルな考え方は必須ではないかと思います。

最後に、二人の自分を意識したりシンプルに物事を考えるためには、一歩引いて自分や周りを客観視できるということが不可欠になってきます。漫画を読むように、ドラマを見るように、自分の行動や自分が向き合っているものをひとつのストーリーとして眺めるようなイメージ。

例えば失くしたものを探すときなんかも、一生懸命探している本人より何気なく周りを見渡している人の方が見付けてしまうなんてよくあることです。それくらい第三者になりきって、何かに取り組むときだけではなく日頃から自分や自分の行いを客観視できるようにクセをつけておく。これが要領よく物事をこなすためにはとても有効です。


毎日目の前にたくさんやることが積まれていて、それを何とか終わらすだけで1日が終わってしまう。そんな毎日は時間的な自由だけではなく、大切なことを考える自由や身近な幸せを感じる自由さえも奪ってしまいます。

ひとつひとつは些細でも、要領がよくなることで少しずつ時間にも気持ち的にも余裕が生まれ、毎日が自信やゆとりに溢れたものに変わっていくことを願っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!