こんにちは。
シンガーソングライターの福島亮介です。

 

「あのときもっと素直になれていれば」
「素直になるってどういうこと?」
誰もが一度は頭によぎったことがある後悔や疑問ではないかと思います。素直になるということは、大人になればなるほどそのときいきなりできるものではなく、ひらめきのように突然わかるものでもありません。

素直になるためにそして素直とは何なのかを知るためには、自分と向き合ったり意識しながら人と関わったりと、それなりに時間をかける必要があります。ただ、周りの反応の変化や自分の価値など、素直になることで気付ける幸せは間違いなくたくさんあります。

今回は、素直になるにはどうすればよいのか、素直になれない人の特徴なども考えながら見ていきたいと思います。

 

 

 

素直の敵は自己防衛と承認欲求





素直になれない人の特徴として見られるのが、必要以上の自己防衛と認められたいという承認欲求の反動です。自分の弱みや情けないところ、幼稚な部分などを隠すことに必死で、でも自分の価値を人に認めてもらいたいという欲求を持っています。

それは悪いことではなくとても普通のことで、自己防衛や承認欲求などは知識や経験と一緒にどんな人でも武装してしまう鎧のようなもの。そしてそれがあることによって救われることや努力の源になることだってあります。ただ必要以上の自己防衛や承認欲求は、どんどん「素直になる」ことを遠ざけていってしまいます。


素直になれない人は、そこに気付くことなくその世界の中で人や物事と向き合ったり分別をつけようとするので、その蓄積が増えれば増えるほどどんどん素直とは何なのかがわからなくなっていきます。

 

自分の弱さや情けない部分が素直の素




自分らしさを隠すことが素直さを遠ざける


素直になれなかったりそれが何なのかわからなくなるのは、今までの経験から自分らしさを隠すことで身を守る術を覚えてしまうから。自分の弱いところをや情けないところ、醜いところなどに自分らしさは隠れていて、それを表すことが危険なことと今までの経験で知っているからです。

でもその弱さや醜い部分などは、今を作る自分の一部で本来とても価値があるものです。そしてその自分らしさこそ素直になるために必要なものなのに、それを必死で隠そうとしてしまうため素直になることから遠ざかってしまいます。

 


また、誰かに認めてもらえないときはついつい自分の弱い部分やコンプレックスと感じている部分に要因を探してしまいます。何かを認めてもらうときにはその成果と同じくらいその人らしさが重要ですが、そこを隠してしまうことでその人の内側が見えずに更に認めてもらえない受け入れてもらえないという悪循環に陥り、それもまた素直になれない要因に繋がっていきます。


過去の経験による素直になることへの恐怖心


どうして自分の弱い部分を出すことができないのか。それは過去に素直になることで味わった痛みや苦しさなどを覚えていて、その危険性を知っているからです。

子供の頃は誰もが心を開いて思うがまま素直に生きています。ただそれと同じくらい、自分の正直なことを話したり行動してみたりした結果、痛い思いをしたり恥ずかしい仕打ちを受けたりという経験も誰もが持っていると思います。
大人になるほど知恵がつき、世間体や立場・体裁などを気にし出し、見たもの触ったものが増えればその分固定概念も増えていきます。真面目に社会のルールに従って生きているだけで、どうしてもこういった素直になることを妨げる足かせが増えてきてしまうのです。

素直になるということは、心を開いて相手を信用して自分の正直な気持ちで接すること。過去の経験によって自己防衛や承認欲求が強くなればなるほどそこからは遠ざかってしまいます。


素直じゃない子はどういう子?





大人になれば誰でも自分を守るために素直な気持ちが薄れていってしまうので、子供を相手に見てみるとわかりやすいかもしれません。「素直じゃない子」と思うのはどういった子供でしょうか?ひねくたことを言ったり本音を隠していたり、言いつけを守らなかったり、そんな子供たちですよね。

そういった素直じゃないと言われる子供たちも、突き詰めれば親への愛情を求めていたり、孤独や寂しさなどからの反発であったり、何かしら自分を守るための行動や「もっと見てほしい・受け入れてほしい」という欲求があり素直になれなくなっています。


大人になるほど仕事や人間関係などの問題は複雑になり、なるべく嫌な思いをしないように毎日毎日身を守ることが習慣になってしまいます。素直になる上でそこに落とし穴があることを認めた上で考え方を変えない限りは、素直になるとはどういうことなのかという答えはいつまでも見つけることはできません。

 

素直は「なる」ものではなく「思い出す」もの




子供に習う正直な気持ち


素直になりたいと思ったとき、そこを出発点として0から素直になろうと考えるのはNG。それは新しい何かに初めて挑戦する、勉強などをしてこれから知っていくというものに対する行動です。

素直になるということは、子供の頃からすでに知っていることを思い出すという作業です。子供の頃に何を見てどう思ったか、どんなことが好きでどんなことか嫌いだったか。友達や親、先生などにどんな気持ちで接していたか。そうして知らない間に武装してしまった自己防衛や承認欲求の鎧を、ひとつずつ脱ぎ捨てていく作業です。


子供の頃は見栄もなく世間体や体裁など気にせず、凝り固まった固定概念もなかったはずです。幼稚な大人になるということではなく、善悪の分別がつき常識をわきまえ経験を積んだ今、自分の気持ちに正直になれる子供の純粋さを取り戻すという意識が重要です。

子供のように好きなものを素直に好きと言い、嫌いなものは素直に嫌いと言う。興味があるものを見つけたら積極的に挑戦し、苦手なものには近付かない。そうやって自分の気持ちに正直になること、自由で自然体でいることが素直になる入り口です。


他人にどう思われるかより自分らしさがあるかどうか


そしてその行動ひとつひとつに、相手からの反応や評価を求めないことも重要です。その行動に対して他人にどう思われるかではなくそこに自分らしさがあるかどうかが大切。

本当に素直な発言や行動には裏も含みもありません。自分が思った純粋な気持ちが言葉や行動に現れるだけです。素直な人は、ときにデリカシーのないことを言って相手を傷つけてしまったり、周りの空気を読めずに浮いてしまったりということもあるかもしれません。

でも、その人が言う「ありがとう」や「ごめんなさい」からは素直で正直な気持ちが伝わってきます。それはそこにその人らしさがあり、言葉に偽りや裏を感じないからです。他人の目や評価を気にしてそれに沿った発言や行動していなかったか、今自分がした発言や行動は本当に自分の本心だったか。そんな反省会の繰り返しも素直になることに繋がっていくと思います。

 

素直になるための最初の一歩




相手を選んで自分をさらけ出す


素直になるための第一歩としては、素直になる相手をしっかり選んで自分の弱い部分や情けない部分などをさらけ出してみることです。立場や力関係などでもどうしても素直になれない人はいると思いますので昔からの友達や家族、恋人など本当に自分のことを考えてくれる人に対して、弱いところをポロッと話してみるところから始めることをおすすめします。

人は話しているうちにどんどん記憶や気持ちが整理されていきます。素直でない人であればあるほど、今まで気付けなかった感情があったり、過度に自分を守ることへの空虚感が生まれたりするかもしれません。

身近な人に自分の弱い部分や情けない部分を話して理解してもらうことで、強い自己防衛や承認欲求は少しずつ和やらぎ、素直になる感覚を取り戻すことができます。


素直な自分を好きになる


まずは、素直にありのまま生きる自分を好きになること。自分を守ることばかり考えてしまい真実から目をそむけたり本音を言えなかったり、誰かに認めてもらいたい気持ちが強くてその欲求が満たされなかったり、そういったストレスから解放され素直に生きている自分を肯定する意識を持つことが最初の一歩になると思います。

素直な人には、自分を理解してくれる人とそうでない人がはっきり分かれます。ときにはどうしても打ち解けられない人に出会ったり自分らしさを否定しそうになったりと辛い経験もするかもしれません。
でも、その何倍も偽りがなくかけがえのない体験が増え、周りには自分を理解してくれる大切な人が集まり人生は豊かになっていきます。

 


最後に





今回は素直になるとはどういうことか、そしてそのためにはどうすれば良いかということについて考えてきました。

素直でない人の特徴として、必要以上の自己防衛と承認欲求が挙げられます。それらはどんどん素直になることを遠ざけ、その世界の中で物事を見ている限りは素直になるという意味を理解することもできません。

その理由は、自分の弱さや情けない部分にこそ素直になるためのカギが隠されているから。素直になるために必要な自分らしさは弱さや情けない部分に隠れていて、過去の後悔や恐怖心などからそれらを隠して発言したり行動してしまうことで、より素直になれなくなってしまいます。


そこで考えるべきは、素直に「なる」のではなく素直な気持ちを「思い出す」ということ。見栄や世間体、体裁などは気にせず、好きなものを好きと言って、興味のあるものに飛びついていたあの正直で純粋な気持ちを取り戻し自然体になるということです。そして、他人の目や評価は気にせずそこに自分らしさがあるかどうかをしっかり意識することです。

そのための第一歩として、まずは自分のことを理解してくれる身近な人に対して弱い部分・情けない部分をさらけ出してみることをおすすめします。弱い部分を含めた本当の自分を理解してもらうことは、素直な自分を作るために効果的で、過度な自己防衛や承認欲求を和らげてくれます。

そして素直な自分を好きになることです。自分を守るため、誰かに受け入れてもらうためではなく、自分らしさ伝えるための発言や行動をする自分を好きになることです。そうすることで人間関係や周りを取り巻く環境はだんだん洗練されていき、ストレスのない豊かな人生に変わっていきます。


今「素直になりたい」「素直とは何なのか」と思うのであれば、実感はなくても深層心理では今の自分にどこか不満や違和感、偽りなどを感じている証拠であり大切な気付きです。大人になってから素直な自分を取り戻すというのは抵抗もあり勇気もいります。それでもその気付きは見逃さずに一度じっくり向き合ってほしいと思います。

素直になることで得られる豊かな毎日、そのゆとりある生活から気付ける自分の幸せ、そうやってひとつの気付きがたくさんの幸せへと繋がっていくことを願っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!