こんにちは。
シンガーソングライターの福島亮介です。

 

「謙虚になりましょう。」
家族や先生、先輩や上司などから言われたり、本やテレビ・ラジオなんかでも一度は目にしたり耳にしたことがありますよね。研修やセミナーなどでその大切さの説明を受けたこともあるかもしれません。日常には、プライドや自信のなさ、ストレス、認められたいという承認欲求など謙虚になることを邪魔する要素がたくさんあります。

ですが、そういった弊害に左右されず謙虚な姿勢を貫ける人もいます。謙虚な人からは器の大きさを感じたり隠れたオーラのような魅力も感じられ、好感が持てますよね。そして謙虚になることは、円満な人間関係や更なる自分の成長などにも繋がっていきます。

しかし頭ではわかっていてもなかなか貫けないのがこの謙虚な姿勢。今回は、謙虚な人はなぜ好かれるのかという理由から、謙虚さを身に付けるための方法について考えていきたいと思います。

 

 

 

「謙虚になろう」では謙虚になれない





最初に謙虚の意味についておさらいをしてみます。
調べてみると、謙虚とはこのような説明がありました。

  • けんきょ【謙虚】
    ひかえめでつつましやかなさま。自分の能力・地位などにおごることなく、素直な態度で人に接するさま。

出典:https://kotobank.jp/word/謙虚-491648

ざっと読んでみて、頭ではわかっても「では明日からそうしよう」とできることでしょうか。謙虚という言葉は日常でもよく使われ、しっかりと教育を受けたというより社会や自分がいる環境の中で何となくその意味を覚えてきたという人が大半だと思います。

例えば「ひかえめでつつましやかなさま」。これを突然やってみてくださいと言われたら、どんな態度や行動を取りますか?大体のイメージはつくものの、おそらくその人その人で取る行動は変わってきます。そして隣の人が表す謙虚さに首を振る人もいると思います。



誰もが自分の中に謙虚さのイメージがあり、「謙虚になろう」と実践に移すその行動は今まで出会った人や見てきたものからの借り物のようなものです。

謙虚になろうと意識して、色々な情報を見たり誰かに影響をされたりします。そこでは大衆的な定義を知れたり自分の中にある「謙虚さ」のイメージを固めたりすることはできますが、本当の謙虚さは身に付きません。

 

謙虚さは意識するものではなく滲み出るもの




なるべくしてなる「謙虚」



本当の謙虚さは日頃の思考や言動、人との接し方や物事の捉え方など日常におけるひとつひとつから自然と滲み出るものです。意識された人工的な謙虚さは、不自然さやぎこちなさ、ひとつ間違えば度が過ぎて逆に反感を受けてしまう場合もあります。

本当に謙虚な人は、特別な意識などせず普段の生活からなるべくしてなっています。努力や信念、苦悩や挫折、感謝や敬意、素直な気持ちや学ぼうとする姿勢。そしてそれらから生まれる感情であったり世界観の変化、自分の価値の向上など。そういった人には見えない裏側の経験値が自然と謙虚な心を育てていきます。



こういった土台がない状態でただ謙虚になろうと意識すると、謙虚な態度のつもりが過度な謙遜となり相手の善意を粗末にしてしまったり、逆に悪い印象を与えてしまうこともあります。

褒められたときに素直に受け入れられずとにかく否定的な返しをしてしまったり、自分を下げて相手を立てているつもりが嫌味や卑屈な態度に見られてしまったり。「そんなつもりじゃないのに」と想定外の悩みを抱えてしまうかもしれません。


謙虚さは足し算ではなく引き算



本来誰でも持っている素直な心や思いやる気持ち、探求心や自分らしさなど。そしてそれらは大人になるにつれてプライドや傲慢さ、虚栄心・羞恥心や私欲などに覆い隠されていきます。これらは謙虚になるためのマイナス要素でありデメリットでしかありません。

謙虚になろうと周りの人や本・ネットなどから色々な情報を得たり、そしてそれらを自分に足していこうと考えますが、そうではなくマイナス要素であるプライドや傲慢さなどと日常的に向き合いそれらを解消していくことが、謙虚になるために必要なことであり近道になります。

これも、謙虚はなろうと思ってなれるものではないというもうひとつの理由になります。




謙虚な人が好かれる理由





それではここで謙虚な人はなぜ好かれるのか?その理由や特徴などについて考えてみたいと思います。
周りにいる謙虚な印象がある人と重ねて見てみると、よりイメージがしやすいかもしれません。


自分の主張より相手の意思を尊重

謙虚な人は、自分の意見ばかり主張したり考えを人に押し付けたりということがありません。一歩引いて相手の意思を尊重し、まずは相手の思っていることを考えて行動します。

なので話し上手というより聞き上手の人の方が多い傾向があり、一緒にいてリラックスできたりつい相談をしたり人には言わないような話をポロッとしてしまうこともあるかもしれません。


 

影の努力をしている

自然と謙虚な振る舞いができる人は、人には見せない影の努力による自信や自分らしさの形成などがあってその姿勢を保っています。謙虚さは謙遜したりおどおどしたりという様子とは違います。心の余裕や物事を寛大に捉えるためのゆとりが前提に必要となり、謙虚な人はそれらを隠れた努力により時間をかけて培っています。


自然と感謝をしている

これも謙虚な人には欠かせない特徴です。謙虚という印象を持たれる人は、決まって自然と感謝や敬意の気持ちを持っています。決しておごらず自分を過大評価せず、人から受け取る愛情や自分の成長に繋がる恩恵などに対するアンテナを常に感度良く張っています。

そしてそれらを感じたときに自然と感謝をしたり敬意を表したりすることができます。そのため謙虚な人からの「ありがとう」や「ごめんなさい」には含みを感じず、相手にも良い印象を与えられるのではないかと思います。



これらは謙虚な人の特徴のほんの一例で、その他にも常に肯定的な意識を持っている、自分の非を認めることができる、失敗を他人のせいにしないなど立派な特徴がたくさんあります。

共通して言えることは「素直さと勤勉さ」を持ち合わせているということではないでしょうか。自己主張を控え相手を思いやることも、見えない努力を続けることも自然と感謝の気持ちを表せることも、この素直さと勤勉さが根付いているためだと思います。




 

謙虚になるために意識すべきたった一つのこと




自分以外はみんな師匠



「我以外皆我師」
これは宮本武蔵が残した、自分以外はみんな師匠という意味の格言です。謙虚になるために必要なことはシンプルにこのひとつの意識だけです。ひとつだけですが、この意識を持ち行動に移すことは想像できないくらいの変化や効果をもたらします。

自分以外ということは、嫌いな人や軽蔑する人、そして人だけではなく嫌なニュースであったり理不尽な環境であったり目を背けたくなるような風潮であったり。すべてのものを一度素直な気持ちで受け入れ、そこから自分の成長につながることを学んでいくということです。



先ほど挙げた謙虚な人の特徴をはじめ自分を一度下げて周りを認め敬う気持ち、これがないと自分以外はみんな師匠という意識は持つことができません。そしてこの気持ちから生まれた謙虚さは、今まで出会った人や見てきたものからの借り物のようなものではなく、無理をしたぎこちなく不自然なものでもありません。

プライドや傲慢さや私欲などの解消を経て、日頃の行動や思考、人との関わりや物事の捉え方の変化によって、それは内側から滲み出る本来の謙虚さになっているはずです。そして本来の謙虚さは、豊かな人間関係を築き1日1日に意味を持てる日常を生み、その中に隠れた幸せに気付けるきっかけにもなっていきます。

 

自分以外を認める努力





そのための第一歩として、まずあらゆるものを認めて受け入れるための努力が必要になります。周りに認めてもらおうと努力するだけではなく、謙虚になるため、そして自分以外を師匠と意識するためには感受性豊かに周りを認めて受け入れようと努力することが最初の一歩になります。

否定したくなる気持ちや腑に落ちないこともあると思います。でも人の数だけ価値観や正義はあり、まずは心無い言葉や凄惨な風景なども自分なりの解釈で一度事実を受け入れ認めてみる。そこから生まれる感情やエネルギーを、否定や反論または自己否定などの方向へ使うのではなく、自分の価値を高めるための学びへと変えていく意識が大切です。

だからこそ謙虚な人は、常に自分の主張より相手の意思を尊重し、影の努力を惜しまず、自然と感謝や敬意の気持ちを持ち、その姿勢を保てているのではないかと思います。




最後に





今回は頭では大切だと思っていても貫くことが難しい謙虚さについて。謙虚な人が好かれる理由から、実際に身に付けるためにはどうすればよいかについて考えてきました。

前提として、本当の謙虚さは「謙虚になろう」と思って身に付くものではないということ。今まで見てきたものや影響された人物を真似た借り物のような謙虚さではなく、日頃の努力や信念、苦悩や挫折、感謝や敬意、素直な気持ちや学ぼうとする姿勢などから自然と滲み出るような謙虚さを目指す必要があります。

大人になるにつれて誰もが持つプライドや傲慢さ、虚栄心・羞恥心や私欲などで謙虚さはどんどん失われていきます。それらと向き合い、解消していくことが素直さや勤勉さを取り戻し謙虚さを身に付けるために必要なことになります。



そのために必要なたったひとつのことは、自分以外はみんな師匠という考え方をもつこと。自分にとってマイナスなものでも一度受け入れ成長に繋がること学ぼうとする気持ちが、日常における物事の見方や人との接し方などに大きな変化と効果をもたらします。

そしてそれはプライドや傲慢さなど謙虚さの敵となるマイナス要素の解消にも繋がり本来の謙虚さを通して余裕やゆとりを生み、日常の幸せに気付くきっかけにもなっていきます。

そしてそのためにはあらゆるものを一度認めて受け入れるための努力をすることが重要。自分にとって不快なものや理解できないものであっても、一度その事実を受け入れそこから生まれる感情やエネルギーを自分の成長、価値の向上へと繋げていくという意識を持つことが最初の一歩になります。



謙虚な人が好かれたり憧れの対象になるのには、これまで見てきたような表面上だけではわからない理由がたくさんあります。そしてそういった魅力がある人の多くが、往々に隠れた努力を惜しまず人一倍の挫折や苦悩を体験しています。

他人とのコミュニケーションが減り専門的な分野も増え、主張や自分の価値を押し出すことが良しとされている現在は、謙虚になるには難しい時代かもしれません。それでも謙虚な人の持つ魅力は今も昔も変わらず、その大切さは今でも教えられ続けています。

謙虚さとはつまり、快も不快も喜びも苦しみも、すべてに意味を見出して人生を色濃くするための心構えのようなものなのかもしれないですね。そんな謙虚さを通して、豊かな人生に恵まれること、そして淡々と過ごす毎日では見落としてしまうような多くの幸せに気付けることを願っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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