こんにちは。
シンガーソングライターの福島亮介です。

自分らしさや個性、大切にしなければいけないものとしてよく耳にするワードですよね。でも、「あなたの自分らしさや個性とは何ですか?」と聞かれ、どのくらいの人がはっきり答えられるでしょうか。
自分らしさや個性と言われても、その正体はフワッとしていて考えれば考えるほどわからなくなっていきますよね。ただ多くの人は、自分はどういう人間なのか、自分の個性を生かすにはどうすればよいかなど「本当の自分」を知り理解したいと感じていると思います。
考えれば考えるほど深みにはまってしまう自分らしさ。今回は、そもそも自分らしさや個性とは何なのか、そして自分らしさ知るためのシンプルな方法やそのための心構えなどについて考えていきたいと思います。
自分らしさは向き合わないと見つからない

色々なものを見て感じて生きている以上、必ず誰にでも自分の中にあるはずの自分らしさ。でもその自分らしさを知るためには、意識して自分と向き合う必要があり日常から自然とわかるものではありません。
自分のことを考えるより人から影響されることの方が多い日常では、ちょっとした他人からの評価や批判などで「これが自分なのかもしれない」と感じてしまうときもありますよね。でも本当の自分らしさはもっともっと深いところに根付いているもので、それは自分にしか見つけられないものです。
自分と向き合うということは正解が無い自問の繰り返しなので、とても労力がいる作業で途中で思考もストップしてしまいがちです。なので、次からはなぜ向き合わないと自分らしさは見つけられないのかという理由と一緒に、できるだけシンプルに自分らしさを見つけるための方法などを考えていきます。
「普通」の中にある自分らしさ
気付きづらい自分らしさの価値

例えばいつも使っている馴染みのボールペンと友人からプレゼントでもらった高価でお気に入りのボールペンがあったとして、高価なボールペンはいつもらったか・なぜ気に入っているのかなどすぐにわかると思います。でも普段から使っている馴染みのボールペンは、「なぜ使っているのか?」など聞かれても回答に困ってしまいますよね。
おそらくは「使いやすいから」「いつも使っているから」など漠然とした回答になってしまうと思います。ここで大切なのが、その漠然とした回答の中に本当の自分らしさが隠れているということ。自分らしさとは自分にとっては特別でもなんでもない「普通」のことです。なので、特別価値を感じるものでもなく、あえて普段から向き合うこともしないのではないでしょうか。

また子どもの頃から、周りと一緒のことをするのが正解、足並みを揃えて目立つことはしてはいけないという風潮の中で教育を受け、でも社会に出れば自分らしさや個性を求められるという矛盾からも、自分らしさに価値を見出すことが苦手になってしまっているのかもしれません。
自分らしさは「作る」ものではなく「できる」もの

自分らしさを考えると、憧れの対象を自分と重ねてしまったり、周りの評価に惑わされたりしてついつい「そういう自分」を演じてしまいがち。でもそこには本当の自分らしさはなく、それどころか周りの意見を真に受けすぎて自分を出すことができなくなったり人見知りになってしまったりという可能性も出てきます。
2019.03.03
人見知りを治す方法と原因は?克服のために必要なことひとつ。
なぜなら、自分らしさは今まで見てきたものや感じてきたものから自分でも知らないうちにできていくものだからです。誰かの言う「正しい」も、全く違うものを見て感じて、価値観も常識も正義も違う人が見ればそこに共感はできません。でもそこにあるずれや違いにこそ、自分らしさが隠されています。
知らない内に、自分にとっては特別ではない普通の中でできている自分らしさ。これではただ日常を淡々と過ごすだけでは見つけられないですよね。
「普通」が変わると自分らしさも変わる

また自分らしさは常にひとつというわけではありません。見たものや感じたもの、そこから好き嫌いや得意不得意、善悪や価値観の変化などが生まれ、年齢・立場・環境などからも変わり続けるものです。
自分にとっての「普通」が変われば、自分らしさも変わっていきます。なので、無理矢理「自分はこういう人間」と決め付けたりそれに拘り過ぎてしまうのは、逆に本当の自分らしさを潰してしまいます。
しっかり自分と向き合い自分らしさを意識することができれば、その時々の「普通」の中で変化している自分らしさにも気付けると思います。
自分らしさは今までの自分の中にある
自分らしさを知るシンプルな質問「なぜ?」

自分に自信がない人ほど、自分らしさを他人からの評価や意見に委ねてしまいがち。でも本当の自分らしさは、5年前、10年前、そのときの仕事や交際のあった友人や恋人、好きだったものや習慣にしていたことなど、自分だけが知っている他人の評価が及ばない過去から既にできているものです。
その自分らしさや個性を知るために有効なのが、自分への「なぜ?」の問いかけ。ひとつの物事に対して、「なぜ?」を自分に繰り返して掘り下げていきます。
例えば僕は長く音楽活動を続けていますが、ここを「なぜ?」で掘り下げてみます。
- なぜ音楽活動を続けているのか?
- 「100の歌よりひとつの幸せを」というテーマで歌いたいこと、発信したいことがあるから
- なぜそのテーマで歌い、発信したいのか?
- 「幸せとは何なのか?」という過去の自分と同じ悩みを持つ人たちに、幸せは無理に見つけたり追い求めるものではなく「すでにあることに気付くもの」ということを伝えたいから
- なぜそう感じたのか?
- 過去の活動休止期間に多くの人を裏切り迷惑をかけ、自分も他人の幸せばかりを追いかけ自分の幸せに気付けていなかったと感じたから
- なぜ自分の幸せに気付けなかったのか?
- 気付けるほどの心の余裕がなかったから
- なぜ心の余裕がなかったのか?
- 計画性や危機感、責任感などがなく、ただ自分のやりたいことだけをやって時間もお金も無駄にしてしまっていたから
- なぜ計画性や危機感、責任感などがなかったのか?
- どうにかなるという楽天的で甘い考えのまま活動を続けていたから
こうして掘り下げていくと、少しずつ自分らしさが見えてきます。

- 色々なものを広く浅くやるより、ひとつのことを続ける方が得意
- プラス思考で楽観的
- 計画性を持って進めることが苦手
- 自分の思っていることを知ってもらいたい
- やるべきことより、やりたいことを優先してしまう
- 幸せになりたいという願望がある
などなど、良し悪しは別としてどれも自分らしさであり個性になると思います。こうしてひとつの物事に対して繰り返し「なぜ?」と掘り下げていくことで、自分でも思いがけない回答から自分らしさが浮き彫りになっていきます。
自分らしさがわかると身の振り方がわかる

自分らしさを知ることで、自分の長所や短所、生かすべきところや改めなければいけないところも明確になり、どう自分が動いていけばよいのか、どんな道に進むべきかなども考えやすくなると思います。ここには、他人の評価やちょっとした意見などからは到底気付けない自分らしさの要素がたくさん詰まっています。
ただ疲れているときや睡眠不足のときなどに「なぜ?」を繰り返すと、だんだんネガティブな思考になり気持ちの切り替えなども難しくなってしまうので、頭が冴えてすっきりしているときに試してみることをおすすめします。
2019.03.12
気持ちや頭の切り替え/オンオフをする唯一の方法
自分らしさを知るための心構え
自分らしさは変わるものでひとつだけではない

自分らしさを知るための第一歩、その心構えとして大切なのは、自分らしさは変わり続けるものでそのときに感じたひとつのものだけではないという意識を持つことではないかと思います。
自分がどういう人間なのか無性に不安になり焦って自分らしさを探そうとしてしまうと、それはその内誤った自分らしさの決めつけに繋がりかねません。それよりも、自分らしさは年齢や環境によってずっと変わり続けるものという意識とゆとりを持って、大切な1日1日をしっかり感じ続けることの方が後々確かな自分らしさを知る近道となります。

そのとき感じた自分らしさを、何年後には懐かしく思うことも恥ずかしいと感じることもあるかもしれません。ただそれがきっかけとなり、自分らしさの変化を感じることで現在の自分らしさを知る足がかりにもになっていきます。
成長と振り返りの繰り返し

自信に溢れ成長を続けているときは、おそらく自分らしさについて迷ったり不安になったりということはないかと思います。もし自分らしさについて迷ったり不安になったりするときがあれば、そのときが一度成長した自分を振り返るタイミングなのかもしれません。
そのときは一度今まで成長した自分が感じた物事に対して「なぜ?」と自問して、自分でも気付けなかった思いがけない答えから、また新しい自分らしさを見つけていきたいですね。
最後に

今回は自分らしさや個性について、そもそも自分らしさとは何なのか?なぜ多くの人が迷ってしまうのか?そして自分らしさを知るためにはどうすれば良いのか?などを考えてきました。
自分らしさは、あえて向き合わないと見つけることができません。その理由は、自分らしさとは自分にとって特別ではなく価値も見出しにくい「普通」の中にあり続けるもので、更に成長と共に変わり続けるものだからです。

成長と振り返りの中で、「なぜ?」と自問し続けることで自分でも想像していない答えの中から本当の自分らしさをたくさん知ることができます。
知識や経験が増えれば、どうしても価値観や物の見え方が変わってきます。「成長と振り返りの繰り返し」、この中でしか変わり続ける本当の自分らしさは知ることはできません。そしてそれは生きている以上一生続くことです。焦らず決め付けず、自分らしさを日々探求していきたいですね。
自分らしさを知ることで本来気付ける自分の幸せを見逃さないように、そして1日1日が大切なものになっていくことを願っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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