こんにちは。
シンガーソングライターの福島亮介です。

人間関係や仕事など、日常の中でイライラしてしまうときは誰にでもあります。そんなとき、イライラした気持ちをどのように対処していますか?ストレスを感じながら無理に感情を抑えたり、また勢いに任せて怒りをぶつけて後悔したり。どちらにしろ良い結果になることはないですよね。
これは人間の本能によるものなので、イライラすること自体を0にするのは不可能です。ただ、イライラする原因やそのときの対処法を事前に知っておくことがてきれば、過度な症状を抑え精神的にも楽に過ごすことができます。
イライラしているときは、思考は止まり周りも見えなくなり、何もプラスのものを生み出しません。そんな状態が頻繁に起こっていては、当然気付けるはずの幸せは逃げていくばかり。
しっかりイライラした気持ちと向き合い対処ができるように、今回はイライラする原因やその対処法、イライラしやすい人の特徴などについて考えていきたいと思います。
イライラは本当の感情を隠す鎧

- 誰かに嫌なことを言われた
- 何度話しても伝わらない
- 思い通りに物事が進まない
- 自分ばかり面倒な仕事を押し付けられる
- 自分の気持ちを理解してもらえない
- もっと自分を認めて欲しい
- 何度も同じような失敗をしてしまう
イライラするきっかけはたくさんあり、それは日常のあちこちで突然訪れます。
そして、
「どうしてあの人はいつも嫌なことを言うんだろう」
「どうしてあの人は自分の考えをわかってくれないんだろう」
「このレジが進まないのは店員の要領が悪いからだ」
「毎回同じ過ちを繰り返してしまう自分はきっと能力が低いんだ」
など、自分がそのイライラに気付くときには自分自身や周り対して感情をぶつけている状態になっていると思います。

でも、そのイライラという感情が生まれる前には、自分が直感的に感じている本当の感情があります。その本当の感情というのはどれも苦しく辛いものなので、それを隠し見なくても良いようにイライラという感情に置き換え外に向かって発散しようとします。
ひとつの防衛本能なのかもしれないですが、いつも本当の感情に気付かないままイライラしている自分を自覚してしまうので、隠れた苦しい感情を理解したり向き合おうと思うことができません。イライラという感情はそれだけで成り立っているものではなく、その前に感じた本当の感情を隠し、その辛く苦しい感情から身を守るための鎧のようなものなのです。
イライラの原因となる最初の感情
イライラに隠された本当の感情

例えば「誰かに嫌なことを言われた」ことに対してイライラするのであれば、嫌なことを言われてまず最初に感じる気持ちがあるはずです。それは悲しさや不安であったり、その他にも場合によっては恥ずかしさや怖さ、後ろめたさなど様々です。
最初にそういった本当の感情が芽生え、でもそれは自分にとって辛く苦しいものばかりなので、それを内側に留めておかないように外へ向けて発散する働きが生まれます。その感情がイライラした気持ちであり、イライラして何かに当たることで自分の本来抱えている負の感情を見ないようにしています。
「図星だから怒っているんでしょ?」というよくある状況がまさにそうです。本人は突かれたくないところを突かれ、まず最初に負の感情が一気に生まれます。ただそのひとつひとつと向き合い受け入れることができず、それは瞬間的に自分を守る別の感情へと切り替わります。それが自分の内側ではなく外側へ発散されるイライラという感情なのです。
隠された感情は消えることはない

イライラしているときは周りも見えず精神状態も安定せず憂鬱で厄介な気分になりますが、それよりももっと厄介なのは、イライラに隠された本当の感情はそれで消えることはないということです。
最初に感じた悲しみや切なさなどの本当の気持ちは、イライラすることで隠されたまま何も解決されていません。むしろイライラすることでそれは一時的に押し込められてしまうので、その場を凌いでもまた同じきっかけや原因で同じイライラが再発してしまいます。
イライラに隠された本当の感情は古傷のようなもので、時間が経てば0になるということはありません。普段は気にせず過ごすことができるかもしれないですが、誰かと話しているときやTVを見たりラジオを聞いているとき、そういったちょっとしたことで呼び起こされまたそれを隠すためにイライラした気持ちが芽生えてしまいます。
イライラしやすい人の特徴
ここで少しイライラしやすい人の特徴についていくつか考えてみます。先ほどの、「イライラには本当の感情が隠されている」という内容もわかりやすくなるのではないかと思います。
固定概念が強く自分を曲げることが苦手

イライラしやすい人の特徴として、固定概念が強く自分を曲げることが苦手という特徴があります。自分の中で考えが凝り固まっていて、人からのアドバイスや意見も素直に受け取ることができず否定的にネガティブに捉えてしまいがちです。
そのため人一倍最初に感じる負の感情が強く、それを隠すためにイライラした気持ちが芽生えやすいのではないでしょうか。
2019.04.16
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コンプレックスが強く劣等感を感じやすい

周りからは普通に思えることでも、本人にとってそれは弱みであり他人と比較したときに劣等感を感じてしまいます。
これもイライラに繋がる大きな要因のひとつで、劣等感による自分の価値の低下を認めないように、そこから感じる負の感情を隠すためにイライラという感情に置き換えてしまうのではないかと思います。
ゆとりがなく被害妄想をする傾向がある

ひとつのことを広い視点で見る余裕がなく、その結果被害妄想が生じやすいのも特徴のひとつです。
例えば「○○を直した方がいいんじゃない?」と言われたとしても、自分のための意見と捉えることができず攻撃されているような気分になってしまうので、当然負の感情は生まれやすくイライラすることでそれを隠そうとしてしまいます。

これらに共通して言えることは、自分が傷つかないように自分の弱い部分を見ないようにするために、本当の感情をイライラする気持ちへ置き換え外へ発散しているということです。
そしてイライラしやすい人ほど本当の感情はいつまでも燻ったまま残ってしまうので、イライラする頻度は更に高まり慢性的な体質になっていってしまいます。
イライラする時の対処法
本当はどう思っているのかを探る

イライラしてしまうときの有効な対処法は、その対象に対して自分が本当はどう感じているのか、どう思っているのかを探ることです。負の感情を持った瞬間、それを理解する間もなくイライラへと切り替わってしまうで、これはあえて向き合おうとしないと気付くことができません。
例えば、「自分の気持ちを理解してもらえない」ことについてイライラしてしまうのであれば、そこにはどんな感情が隠されているのか。それは自分を認めてもらえていないと感じる悲しい気持ちであったり、自分の表現が拙いのではないかという不安であったり、または相手に必要以上のことを求めてしまっていることへの後ろめたさから来るものかもしれません。
「自分の気持ちを理解してもらえない」という同じことにイライラする場合でも、相手との関係、立場や状況によって最初に生まれる感情の内容は変わってきます。ただ「自分は今イライラしている」と感じるときには必ずその前に最初に芽生えた負の感情があるはずなので、一度そこに意識を向けて探ってみることが重要です。
負の感情の問題点と向き合う

最初に芽生える負の感情を探ることができると、イライラの原因にも気付くことができて少しずつ気分が落ち着いてきます。今度はその負の感情が生まれる問題点を考え向き合うことです。
一度芽生えた負の感情には必ず原因があり、その場をやり過ごしても自然と0になることはありません。向き合って受け入れたり別の方法を考えたり、ときには諦めたり、自分の気持ちの中で何かしらの決着をつける必要があります。
例えば「自分の気持ちを理解してもらえない」ことに対してイライラしてしまい、そのとき最初に芽生えた感情を探ってみると「自分を認めてもらえないような悲しみや孤独感」があることに気付いたとします。
そしたら今度は自分を認めてもらえないと感じてしまうことへの問題点と向き合います。それは、自分への自信のなさであったり、自分らしさがわからず自分の価値を低く見てしまっていたり、もしかしたら相手にライバル心や恋心など特別な思いがあるからかもしれません。

本当の自分の気持ちを知りその問題点と向き合うことができれば、解決できるものなのか、別の方法を考えないといけないのか、または受け入れ諦めるのかなどその問題点に決着をつけることへ意識を向けることができます。そしてイライラするのは違うなと感じることができるかと思います。
イライラすることで本当の感情を隠して、消えずに燻り続ける感情がきっかけで事あるごとにイライラしてしまう。そんな悪循環に陥らないために、自分の本当の感情を探り、その問題点と一度向き合ってみることをおすすめします。
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6秒間の無心を心がける

それでも、明日からいきなりイライラを抑えることができる器用な人ばかりではありません。なので、徐々に慣れるまで一時的にでもイライラを抑える必要があります。そのために有効なのが、イライラ突入後最初の5~6秒間を無心になることを心がけるということです。
人は6秒経つとイライラや怒りのピークが過ぎると言われています。自分の本当の感情を知り向き合えるようになるまでには練習や慣れも必要で、ある程度の時間がかかると思います。なので、慣れるまで最初はこの6秒間を無心になるということを心がけることをおすすめします。
スイッチを入れるみたいに無心になるのは難しいので、例えば6秒を頭で数えたり、まったく関係の無い言葉を繰り返し並べてみたり、6秒間イライラしている自分を感じない時間を作るように工夫します。
ただこれは一時的なその場凌ぎのものなので、自分の中で燻っている問題点の解決にはなりません。イライラしてしまったときは反射的に自分の本当の感情を探り、その問題点と向き合うようなクセ付けをすることがやはり何より重要です。
最後に

今回は日常で誰もが体験するイライラしてしまう気持ちについて、その原因や対処法、イライラしやすい人の特徴などについて考えてきました。
まず念頭に置くべきは、イライラは本当の感情を隠す鎧のようなものだということ。自分の中で最初に芽生えた悲しみや不安、恥ずかしさや怖さなど負の感情を隠し、外へ発散するように働く感情がイライラした気持ちです。
そしてイライラに隠された負の感情は消えることなく古傷のように燻り続け、ふとした瞬間にまた同じきっかけや理由で同じようにイライラしてしまいます。

そんな悪循環を繰り返さないために、イライラしてしまうときは一度頭を切り替えて自分が本当はどう感じているのかを探ることが効果的。最初に自分の中に芽生えた負の感情を探り、今度はその感情が芽生えてしまう問題点と向き合うようにします。
目に見えない心理的な部分なので練習や慣れも必要で、感覚を掴むまでには苦労するかもしれません。ですがイライラしてしまうのには必ず元となる問題点があり、その原因は一度向き合わない限り自然と消えることはありません。次にイライラしてしまったときに、早速一度踏みとどまって自分の本来の感情を探ってみると良いかもしれません。
相手や環境に非がありイライラしてしまうこともあるかと思いますが、それでもイライラする原因やその対処法を事前に知っておくことで、その症状は最低限に留めることができると思います。

無理にイライラした気持ちを押さえつけるでもなく、勢いに任せて怒りをぶつけるでもなく、隠れた自分の感情を知り向き合うことで自然とイライラを対処できるようになりたいですね。
そしてストレスを感じない豊かな毎日から、気付くべき自分の幸せをどうぞ大切にしてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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